冬の水分補給
夏は熱中症対策で水分を摂るのが常識となりましたが、冬場の水分補給はそれほど話題になりません。
しかし、あまり喉が渇かない季節だからこそ、意識して水分を摂る必要があることをご存じでしょうか。
一日に必要な水の量は?
体重60kgの成人男性が一日に必要とする水分は約2.5L。
夏の運動時などはより多くの水分を必要としますが、体を維持するために必要な基本の水分量は冬でも変わりません。
一日に排出される水分は、排泄による1.6Lと呼吸や汗による0.9Lを合わせて、2.5Lです。
では、これを補うために2.5Lの水を飲まなくてはならないかというと、答えはノー。
食事からも1L摂取できますので、1日に飲むべき水の量は1.2Lとされています。
では残り0.3Lは?というと、体内で作られるのだそうです。
人間の体はよくできていますね。
参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう」講座
実はこわい、冬の脱水
寒い時期はトイレが近くなるからと、つい水分を控えてしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、健康を保つためには季節を問わず水分が必要です。
体内の水分のうち5%が失われると健康被害が出はじめ、マイナス10%では痙攣などの重篤な症状、マイナス20%では生命の危機に瀕します。
そこまで厳しくない、わずか3%の減少であっても、頭痛や倦怠感、気分の悪さなどを感じる場合があります。
これもすでに脱水症状です。
実は、冬に脱水症状を起こす人は少なくありません。
汗をかいていないつもりでも、冬は空気が乾燥しているために皮膚からの水分蒸発が多くなります。
また、喉の渇きを感じにくいために水分補給のタイミングを逃しやすいという問題もあります。
夏とは違う理由で水分不足が起きているのです。
体内の水分が不足すると血液が濃くなってしまい、血栓ができやすくなるため脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
特に高齢者は気温変化を感じにくく、喉の渇きにも気づきにくいため、注意が必要です。
また、これから忘年会シーズンを迎えると、お酒を飲む機会が増えますね。
アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲むといつも以上に水分が排出されてしまいます。
液体であっても、お酒は水のかわりにはならないのです。
アルコールによる脱水症状を防ぐためには、お酒を飲んだら水も一緒に摂ることを心がけましょう。
冬場に水分を摂る工夫
喉が渇いた、水を飲みたい、と思ったときには、すでに脱水状態だと言われます。
水は一気にたくさん飲むよりも、コップ1杯くらいの量を日に6~8回に分けて摂取するほうがよいのだそうです。
食事や休憩など、決まったタイミングで飲む習慣をつけておくと脱水症状を防ぐことができます。
とくに、朝起きたときや入浴前後には水か白湯を1杯。
就寝中、入浴中に失った水分を補給し、体の調子を整えるために有効だとされています。
寒い時期は、水よりも温かい飲み物のほうが摂りやすいのではないでしょうか。
コーヒーやお茶にも利尿作用がありますが、アルコールほど強いものではありません。
近年の研究によれば、お茶やコーヒーでも、飲まないよりは飲んだ方が水分補給ができるということがわかってきました。
白湯では味気ない、でもカフェインを摂りたくないという場合は、麦茶を温めて飲むのもおすすめです。
また、食事のときにはスープや味噌汁など、温かい汁物を積極的に摂るとよいでしょう。
大根やキャベツ、白菜などのみずみずしい野菜をたっぷり加えると、塩分摂取を抑えつつ水分補給ができます。
オフィスの水事情
日本の水道水はとても優秀なので、そのまま飲んでも問題ありません。
しかし、配管が古かったり、タンクからの給水だったりする建物では、蛇口から出てくる水道水がおいしくない、という場合があります。
また、新しいビルであっても、健康志向の高まりや社員への福利厚生の観点から、ウォーターサーバーやペットボトル、浄水器などを利用するオフィスが増えているようです。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、社内事情や設備の状況にあわせて、ちょうどよい水を選びたいものです。
忙しいと、水分補給もついつい後回しになりがちです。
ほっと一息、お茶を飲む時間が取れたらいいですね。
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