日本一の桜
四季折々の花の中でも、もっとも愛されているのは桜ではないでしょうか。
日本には法的に定められた国花というものはありませんが、一般的には春の桜、秋の菊が国花として扱われています。
桜の名所といえば
桜の名所といえば、どこを思い浮かべますか。
桜は日本全土に分布していて、全国各地に「桜の名所」が存在しています。
日本さくらの会が選定している「さくら名所100選の地」では、四十七都道府県のすべてが網羅されています。
公益財団法人 日本さくらの会「さくらの名所情報」
https://www.sakuranokai.or.jp/information/
ちなみに、このリストの中で名所の数がもっとも多いのは東京都。
井の頭恩賜公園、小金井公園、隅田公園、新宿御苑、上野恩賜公園の五カ所があげられています。
お住まいの地域にも、きっと桜の名所があることでしょう。
知らない土地の桜の名所も訪ねてみたくなりますが、桜の開花時期は短いので、満開の花を旅先で見ることができたら、とてもラッキーです。
日本一の桜とは
「日本一の桜」もまた、全国各地に存在しています。
「一番」というのは何を基準にするかで変わってきますので、たくさんあっても不思議ではありません。
日本最古とされている桜の木は、山梨県北杜市の実相寺にある山高神代桜(やまたかじんだいざくら)。
樹齢約2000年のエドヒガンザクラで、樹高10.3m、根元・幹周り11.8mという雄大な古木です。
この木は大正11年(1922年)に国指定天然記念物第1号となりました。
また、日本でもっとも本数が多いとされる桜の名所は、奈良県の吉野山です。
吉野山には約3万本のヤマザクラが咲き誇り、桜の聖地とも呼ばれています。
その数と密度は、「一目千本」(一目で千本を見渡せる)と称されるほどです。
美しさに魅了された豊臣秀吉が、5日間にわたる花見の大宴会を開いたことでも知られていますね。
名もない桜
日本に自生する野生の桜は10種または11種とされています。
桜は突然変異を起こしやすく、また別品種と交雑することも多い植物です。
その上、日本では古くから桜の花を観賞する文化がありますので、品種改良も盛んに行われました。
これまでに作り出された品種は、少なく見積もっても200種以上、分類の仕方によっては約800種という説もあるそうです。
お花見にかける情熱を感じます。
おなじみのソメイヨシノは、エドヒガンを母に、オオシマザクラの雑種を父に持ちます。
ソメイヨシノは江戸時代後期に登場しましたが、偶然の産物とも、人為的な交配とも言われています。
ただし、桜の場合は同じ父母の組み合わせでもさまざまな子が生まれるため、ソメイヨシノを再現することはできていません。
そのため、ソメイヨシノは挿し木で増やされており、すべてがクローンです。
ソメイヨシノだけでなく、桜の名木の中にも自然交雑種と考えられているものが多くあります。
これらは偶然や突然変異による「オンリーワン」の木ですから、とても個性が豊かです。
また、根付いた環境によっても樹形や花付きが変わってくるのが桜のおもしろさでもあります。
公園や庭に植えられた桜には名前が付いていますが、山に自生する桜の場合は出自がわからないものもあるようです。
しかし、名前があってもなくても桜の美しさは変わりません。
どんな桜も日本一。
短くも美しい桜の季節を、街でも山でも楽しみたいものです。
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